デザイナー、経営者として手腕を発揮した才人~ジバンシィ~

大物デザイナーの元で感性を磨く


出典:ttps://www.fashion-press.net/news/10914

ラグジュアリーブランドである「ジバンシィ」を創立したのは、1927年フランス貴族の家庭に生まれ育った、ユーベル・ド・ジバンシィです。幼い頃からファッションに関心を持ち、8歳の頃には人形の服を自分で作ったと言われています。ただ、服飾デザイナーを志すことは、当時の貴族層ではあまり例がなかったようで、家族の猛反対にあってしまいます。しかし、ジバンシイの意志は固く、なんとか家族を説得し、17歳にしてパリへと向かいました。

フランス、イタリアと渡り歩く修行時代

ジバンシイがパリで最初に訪れたのは、当時オートクチュール界の巨匠であったクリスバル・バレンシアガでした。ジバンシィはかなり積極的な性格だったようで、なんのコネクションもなく、バレンシアガのメゾンを訪ねたのです。結果は当然のことながら、面会は叶いませんでしたが、努力の末、ジャック・ファスという人気デザイナーのメゾンに就職します。
メゾンでのジバンシィは服つくりに対して貪欲といってよいほどに取り組み、知識や技術を学んでいきます。その貪欲さは一つのメゾンにとどまらずに、パリでは2件のメゾンを渡り歩いたあと、イタリアに渡りエルザ・スキャパレリというデザイナーのもとでさらなる修行を続けるのです。

「セパレート」で大きな評価を得る

イタリアからパリに戻ったジバンシィは、1952年、24歳という若さで自身のメゾン「ジバンシィ」を立ち上げます。同年に初のコレクションを発表すると、その才能に世界的な注目が注がれました。
その注目アイテムは2つあり、1つ目は「セパレート」と言われる、シンプルな素材のブラウスに独特のフォルムを持たせ、軽やかなスカートと組み合わせたスタイルです。
2つ目は「ベッティーナ・ブラウス」。ベッティーナとは、コレクションに出演していた、当時のトップモデルの名前です。彼女の着用したホワイトリネンのシャツは、フラウンス付きのスリーブになっていて、アイレットの刺繍が施されたエレガントなものでした。ベッティーナは、後にジバンシィの友人となり、ブランドの広報責任者も務めています。
ファーストコレクションで世界的な注目を浴びたジバンシィは、このときから名デザイナーとしての人生を歩み始めるのです。

ジバンシィのミューズだったオードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーンは、1950年代から活躍したハリウッド女優であり、現在でも多くの人が彼女のことを知っている、伝説的な名女優です。
ジバンシィとオードリー・ヘップバーンは友人でもあり、彼女はブランドとしてのジバンシイのミューズ(ブランドを象徴するイメージモデル)でもありました。
最初に彼女の衣装を担当した映画は「麗しのサブリナ」。この衣装は、アカデミー賞の衣装部門を受賞しています。そして、オードリー・ヘップバーンの代表作とも言える「ティファニーで朝食を」では、現代でも多くの女性を虜にしている「リトルブラックドレス」が登場しています。このオードリー・ヘップバーンとの関係は、ジバンシィというブランドを世界中の女性の憧れとするのに十分な効果がありました。
また、アメリカのケネディ元大統領夫人であったジャックリーン・ケネディもジバンシィを好んで身につけていた一人です。ジバンシィがメゾンを創立直後からのファンだったのですが、大統領夫人となると公人としてアメリカ人デザイナーのものを着用することが多くなり、不満に思っていたとの逸話もあります。
このように、ジバンシィは多くのセレブリティと親交があり、そのことがブランドの知名度を上げていくことに大きく関与していました。

ジバンシィのスタイルとは

1950年代から60年代、ジバンシィが最も注目された時代です。そのスタイルは独創的であり、同時代に「ニュールック」で注目されたクリスチャン・ディオールと対極のコンセプトだと言われます。
ニュールックはタイトで美しいラインですが、そのラインを出すには自身の体型を少ししぼる必要がありました。一方で、ジバンシィの「セパレート」では、上下が分かれていることによって、ウエストを締め付ける必要がなく、どのような体型の女性でも動きやすく着こなせるのが特徴でした。
当時は多くの新しい試みが発表され、多くのメゾンが生まれた時代です。ジバンシィもそのなかにあって、類まれな才能を存分に発揮していったのです。

さまざまな分野で成功した才人ジバンシィ


ジバンシィとオードリー・ヘップバーン 出典:https://www.wwdjapan.com/articles/582005

ジバンシィは、ファッションではもちろんのこと、さまざまな分野で成功を収めています。デザイナーとしては珍しく、経営のセンスもかなりあったと言われていて、その多才さも彼への高い評価につながっています。

世界を魅了した香水とコスメ

オートクチュールから創立されたメゾンは伝統的に香水を重要視する傾向にあります。それはジバンシィも例外ではありません。1957年にジバンシィの兄を社長として「パルファム・ジバンシィ」を設立。翌年、ミューズであるオードリー・ヘップバーンをイメージしてつくったのが「ランテルディ」です。この香水は彼女のイメージとも相まって大ヒットします。
また、当時はまだ珍しかった男性を対象にしたフレグランス、コロンと香水をブレンドした「ムッシュ・ド・ジバンシィ」も発売。こちらも売上を伸ばしました。これを機に性別を問わずに個性を表現できる、香水やコスメなどを現在に至るまで精力的に開発しています。

インテリアデザインも手掛ける

ジバンシィはファッションデザインだけではなく、インテリアもトータル的にデザインしています。壁紙やテーブルクロスなどインテリア小物も手掛けていて、多くがロゴ入りの商品です。
また、車の内装も手掛けたものがあります。1979年製のフォード社の「リンカーン・コンチネンタル・マークV」という車種で、大型の典型的なアメリカ車です。「デザイナーシリーズ」として、カルティエやアメリカのブランドであるビル・ブラスとともにジバンシィも名を連ね、好みのブランドの内装に変更できる仕様でした。
これらは、ブランドの経営的にはプラスに働きましたが、多くがライセンス契約によるもので、ラグジュアリーブランドとしての評価は徐々に低くなっていったのです。

ブランドとしてのジバンシィの現在

低迷するブランドイメージに、1988年ジバンシィはコングロマリット(企業複合体)であるLVHM(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下に入ることを決意します。ただ、ジバンシィ自身はデザイナーとしてブランドに残り、ブランドを盛り上げようと努力をしました。しかし、1995年には完全に引退してしまい、ブランドは長い低迷の時代に入ります。
10年後の2005年、リカルド・ティッシがデザイナーとして、現代に合致する大きな方向転換をおこない、勢力を盛り返します。その後はメゾン初の女性クリエイティブ・ディレクターとなったクレア・ワイト・ケラーがイギリス王室ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式でウエディングドレスを担当するなど、順調に運営され、現在ではLVHMグループ内でディオールに次ぐ2番目の規模を誇っています。

ジバンシィのアイテムとその特徴

ラグジュアリーブランドとしての伝統と、現代的なテイストを併せ持つジバンシィ。多くのアイテムを展開していますが、そのなかから一部をご紹介しましょう。

香水・コスメ


出典:https://sakidori.co/article/483717

ジバンシィの香水やコスメは、もしかしたら、洋服などよりも認知度が高いかもしれません。香水は、レディース、メンズを問わず「大胆不敵なクラッシク」というメゾンのコンセプトを表現したエレガントな香りです。多くの種類が発売されていますので、気分によって変えてみるのも良いかもしれません。
コスメも、日本人の肌質に合っていることから、多くのファンを獲得しています。特にベースメイクアイテムは人気が高く、多くの商品が揃っています。

4Gエンブレムアイテム


出典:https://www.fashion-press.net/news/67375

「4Gエンブレム」とは、ジバンシィを象徴するシンボル、4つの「G」をデザイン化した、有名なデザインです。時代を超えて愛されるアイコンは、ジバンシィのさまざまなアイテムに使用されています。
コスメでも「プリズム」シリーズとして色違いのプルーフやアイシャドーが、4つに区切られたパレットに入っているアイテムがあります。また、4Gをモチーフに刺繍を施したキャミソールやジャケット、ドレスなどがあります。

バッグ


出典:https://www.fashion-press.net/news/72663

2021年からジバンシィのクリエイティブ・ディレクターを務めているのがマシュー・ウィリアムズです。彼は新作として、4Gバッグを発表しています。
象徴的なメタルの4Gアイコンがノーブルな印象となっています。クラッチ、ショルダー、クロスボディと3種類のの使い方ができるので、シーンによって使い分けが可能です。
そして、ジバンシィのバッグも、ほかのラグジュアリーブランドと同様に、使用しているレザーは上質なものですから、お手入れには気を配る必要があります。

バッグや革製品を長く使用するために

ジバンシィなどのブランドバッグや革製品は、適正なお手入れをしていれば、一生モノと言えます。価格は高いですが、長く使用できるというメリットがあるのです。しかし、そのためにはプロのメンテナンスが必要になってきます。

バッグはリペアが必要!バッグ製造技術者のメンテナンスを利用しましょう

クレアンのバッグメンテナンスは、バッグ製造技術者が担当しています。バッグのことを知り尽くした専門家がおこなうメンテナンスは、細部に渡って丁寧で、リペアでも高度な技術により高い再現性を実現しています。
上質な皮革であっても、使用感や色落ちなど、長年使用していれば必ず目立ってきます。そのような場合にリペアは非常に効果的で、些細な破損などもトータルでおこなっています。ぜひ、バッグや革製品などのご相談はクレアンにお問い合わせください。

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