COACH(コーチ)レザーバッグの色替えビフォー&アフター
革が柔らかく仕上がる秘密

華やかなピンク色から、使いやすいダークブラウンへの染め替え


今回は、「コーチのレザーバッグ(ピンク)、使いにくいカラーなので、ダークブラウンに染め替えをお願いします。」とのご依頼でした。

バッグや革製品の色替えのご依頼をいただく場合、傷や汚れなどのメンテナンスか、今回のようにリニューアルのための色替えかに、だいたい大きくわかれます。どちらの場合もお品物が補強されますので、また長く使っていただけると思います。

お品物の色替えをする場合、どの様なお色味がご希望かを伺い、できる限りお客様のご要望に沿って作業をしていきます。
その際、お客様と職人とでのイメージの共有が大切になってきます。

ご希望の色見本は、仕上がりイメージの大切な手がかりに


ご希望の色のイメージについては、ご希望に近い同じ様な革のバックの商品名や画像、その他見本となるものの画像などをいただいていますが、今回はアイシャドウケースをお送りいただきました!

ご希望の色見本は、具体的であるほどご希望の色味を特定できる手がかりとなり、とても大切なものです。
今回はそのケースのお色を参考に、職人が染料や顔料をオリジナルで細かく調合していきます。

美しく仕上げるための一手間

水洗いした方がよいお品物は水洗いする場合も稀にありますが、デリケートな革製品の場合ほとんどは、クリーニングの中でも一番手間のかかるクレンジングを施します。

まずは汚れを落とし、まっさらの綺麗な状態にします。
キレイにすることで、その後の作業もスムーズになり、美しく仕上げることができます。
その為、クレアンでは必ず職人が1点ずつ丁寧にクレンジングを施します。

革を染めてから、塗って仕上げる

ビフォー
アフター

通常、こういった修繕では、すぐに顔料で茶色に塗ってしまいがちです。
そうすると、革の表面に塗り重ねる顔料は塗膜となり、革表面に厚みが出るので、風合いが変わってしまったり、仕上がりがムラになったりすることがあります。

今回のコーチのレザーバッグは、仕上がりの質感、風合いをよく仕上げるために、まず始めにベースとなる茶色の染料を全体にまんべんなく染み込ませます。

ご希望の色味や風合いに仕上がるよう、クレアンでは、まずは染料で染め上げてから、トップとなる表面を顔料で薄く仕上げます。
職人の技術が必要な上、大変手間のかかる作業です。

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特別な溶剤を細かく使い分ける

表面の顔料が剥離しないように定着させる為の定着剤も、素材や状態により使い分け、革の保湿の為の溶剤も、細かく濃度を調整します。

また、使用している溶剤は、用途に合わせて細かく調合ができ柔軟性のある、かつ副作用的な刺激のない、特別なものを選んで使用しています。優れた品質の溶剤を使うことで、全体的な工程、ダメージを減らせるのです。

仕上げ作業の完了後は、最低でも2日間は自然乾燥で乾かします。

職人オリジナルの技術で、革の感触がさらに良くなる

クレアンではさらに、職人が独自に調合した“感触剤”という薬剤を使った工程を加え、革を感触良くやわらかく仕上げています。

これは、革のなめしや染めを施し製品として使えるように加工する「タンナー」と呼ばれる製革の職人が持つ技術を元に、オリジナルで施す特別な技術です。

この特別な工程は、特にお客様のご希望があった時だけではなく、基本的にどのお品物にも施しております。

ビフォー
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今回、こうして上品で落ち着いたダークブラウンに色替えされたバッグは、使う機会がぐんと広がりそうですね!

クレアンの革製品クリーニングと修理は、革製品製造技術者がメンテナンス・修復を行っています。
革製品の製造工程、世界中の革製品の素材を熟知している職人が、高度で専門的な染色作業を丁寧に手作業で施します。

同じリカラーや染め替え作業でも、職人の技術により仕上がりは変わってきます。
高い技術と創意工夫で美しく仕上げる熱意を持った職人が施す高品質な修理が、ファッションケアクレアンのこだわりです。

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お客様の声を頂きました!

新潟市 I.M.様

バッグ、本日受け取りました。

素晴らしい出来栄えで、驚きました。

素材も、リカラー前は硬く感じていたのですが、柔らかくなり、体にフィットして持ちやすいです。

今までは使う出番がほとんどなかったのですが、今後は仕事用として毎日使用したいと思います。

本当にありがとうございました。

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ご感想のメールをいただきありがとうございました!
仕上がりにご満足いただけたようで、スタッフ、職人一同とても嬉しく拝読いたしました。
長くご愛用いただけますよう、心より願っております。

こちらのメールを頂いた後に、「実は他の店舗に依頼したことがあったのですが、断られ、あきらめていたので本当に良かったです。」とのご事情があった事も伺いました。

この様に、しまわれていた素敵なバッグを、修繕によってまたご愛用いただける事は、私共にとりましてもとても幸せなことです。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。

新品のときのようなうれしさを

しまったままのお気に入りだったバッグ、古くさいと感じたり、カビや汚れ、シミなどで使うのには…という鞄、ちょっと見直してみませんか。

クレアンのクリーニング&職人がしっかり手間暇をかけるメンテナンスで、新たな気分でまたご愛用いただけるかもしれません。
ちょっとためらってしまう高級ブランド品なども、ぜひ一度ご相談ください。

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