衣類のタグには、多くの場合洗濯マークがついています。なんとなく直感的に洗濯マークの意味はわかるものの、改めてそれぞれの洗濯マークが何を表しているのか問われるとはっきりとはわからない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、大切な衣類なら洗濯マークを正しく理解したうえで取り扱うことをおすすめします。
では洗濯表記はどのように見れば良いのか、解説していきます。
5つの洗濯マーク
洗濯マークはたくさんあるように思えますが、大枠は5つです。この大枠の5つに付加記号が入り、マークの種類が多くなっているということです。そこで、まずはこの5種類の大枠記号を把握することが重要になります。
その5つは以下の通りです。
出典元:https://www.y-aoyama.jp/knowledge/maintenance-Washingmark
1.家庭洗濯
2.漂白
3.乾燥
4.アイロン
5.クリーニング
5つめのクリーニングはクリーニング店が見るものなので、自宅では1~4を確認すれば良いでしょう。乾燥は四角に線が入っている場合もあります。違いは、丸が入っている場合はタンブル乾燥、縦線はつり干し、横線は平干しです。
付加記号の意味
次に付加記号の意味を把握しておけば、洗濯記号の考え方がわかります。付加記号には3種類あり、以下のようになっています。
1.強さ
2.温度
3.禁止
まず強さは線の本数で表されます。線がない場合、通常の強さで問題ありません。次に線が1本入っている場合、弱いという意味です。線が2本だと、非常に弱いという意味になります。強さ記号は洗濯部分だけでなく、漂白に入っている場合もあります。
出典元:https://www.muji.net/mt/contact/care/030061.html
次に温度は点の数で表されます。温度はアイロン記号の中に入っています。点の数は1個~3個で、点の数が多いほど高い温度を意味します。
出典元:https://www.muji.net/mt/contact/care/030061.html
点1個は低い、点2個は中、点3個は高いです。禁止記号はバツや手洗いマークです。洗濯記号の中に記載されていて、バツの場合は水洗いも手洗いもできません。洗濯機は当然NGなので、クリーニング店のみの扱いということになります。
手洗いマークがついているものは、水洗い自体は可能です。ただし洗濯機の通常モードで洗濯することは不可で、手洗い、もしくは洗濯機のドライモードなどであれば選択が可能です。洗剤はオシャレ着用を使用し、温度も低めにするのがおすすめです。
クリーニング店が確認するマーク
先ほど丸の記号はクリーニング店が確認するものだと解説しました。そのため一般家庭で確認する必要はないのですが、タグに書いているので気になる方もいるでしょう。丸の中には、F、P、Wなどの記号が記載されています。
これらの記号はクリーニング店で使用する溶剤の種類を指定しています。まずFは石油系溶剤でドライクリーニングできます。Pはパークロロエチレンおよび石油系溶剤でドライクリーニングができます。
古いマークの場合、ドライ、セキユ系などの記載があります。ドライがPで、ドライ、セキユ系の両方が記載されている場合は新しいマークではFとなっています。
Wはウェットクリーニングのマークです。ウェットクリーニングができるということなので、PやFよりも取り扱いやすいということになります。
洗濯表記を無視するとどうなる?
洗濯表記を無視すると、生地が傷む、色落ちする、傷む、洗濯機が壊れる、といったことが起こります。ただし、絶対にこれらが発生するわけではありません。特に何も起こらない場合もあるでしょう。
洗濯表記は衣類のことを考えてある程度厳しめに設定されています。そのため、たとえばウォッシャブルでないスーツを普通に洗濯したけれど特に問題なかったという場合もあります。
これらを踏まえると、洗濯表記を絶対に守らなければならないとまでは言えないでしょう。ただし、大幅に無視するとほぼ確実に問題が生じます。たとえば水洗い不可の衣類を洗濯機で洗えば確実にトラブルが発生します。
水洗い可の服を普通に洗濯する、水洗い不可の服を少しだけ濡らす、といった程度だと問題が発生しないことも多いというだけです。また本当に大切な衣類なら、洗濯表記は徹底することをおすすめします。
服をなるべく傷めない方法
洗濯表記を守らなかったからといって、絶対に衣類が傷むわけではないということでした。しかし、逆に言えば洗濯表記を守っていても衣類を洗えばある程度傷みます。なるべく傷まないようにするためには以下のようなポイントがあります。
・あまり汚れていないときはドライモードなどで洗濯
・あまり汚れていないときはオシャレ着用洗剤を使う
・洗濯ネットを使用する
・洗濯物を入れすぎない
・水量を減らさない
以上のような注意点を守れば服を傷めにくくなります。通常モードで洗濯できる衣類であっても、ドライモードよりも通常モードで洗濯した方が傷みは早くなります。また摩擦を避けることが非常に重要で、これによって服の傷みを抑えられます。
洗濯ネットを使用することや、洗濯ものを入れすぎないことは容易に想像できるかと思います。水量についても重要で、水量が少ないと摩擦が多くなります。そのため、水量を少し多めにすれば洗濯物の傷みは抑えられるでしょう。
洗えない服はまとめて宅配クリーニングがおすすめ
自宅で洗えない服は取り扱いが大変、今後購入する際にも気にしてしまう、という意見は多いでしょう。自宅で洗えないとなるとクリーニングを利用することになりますが、クリーニング店に持ち込んだり取りに行く手間が発生します。
また大切な衣類ほど信頼できるクリーニング店にお願いしたいという気持ちもあるはずです。そこでおすすめなのが宅配クリーニングを利用するという方法です。宅配クリーニングであれば、自宅に取りに来てくれて、クリーニングが完了したら持ってきてくれます。
また高級クリーニングであれば単に衣類をきれいにするだけでなく、新品に近い状態に修復することも可能です。長くきれいに着続けたい大切な衣類は、宅配の高級クリーニング店を利用するのが良いでしょう。
難しいクリーニングは専門店に!
洗濯NGの服を見分けるためにはタグの洗濯表記を確認すれば良く、また洗濯表記はざっくりと見方を把握しておけば難しくありません。特に土台となる5つの記号を理解しておけば、あとはそこに付加記号が乗ってくるだけです。
そんなときは宅配クリーニングを利用すれば利便性が高く、また高級クリーニングなら服をきれいにするだけでなく新品に近い形に修復可能です。クレアンでは豊富な実績とノウハウに基づいたクリーニングを行っていますので、ぜひご相談ください!