レザージャケットの色替え・修理事例。ポロ・ラルフローレン&グッチを職人仕上げで蘇らせる

長年愛用したレザージャケットは、シミや色褪せ、擦れなどの悩みが出てきます。
今回は、ポロ・ラルフローレンのスムースレザージャケット修理と、グッチの白からモスグリーンへの色替え事例をご紹介。
職人の手作業による自然な仕上がりの秘密もお伝えします。

 

ポロ・ラルフローレンのスムースレザージャケットを蘇らせる

長く愛用したレザージャケットには、使い込むほどの風合いと同時に、避けられない汚れや傷が現れます。
今回お預かりしたのは、ポロ・ラルフローレンの牛革スムースレザージャケット。胸元の大きなシミや擦れなど、全体的な使用感が目立つ状態でした。
 

Before:胸元に目立つ大きなシミ


ポロプレイヤーロゴの下にあったのは、大きな濃いシミ。周囲にも小さなシミがありました。
スムースレザーは比較的水濡れに強い素材ですが、濃いスープのような液体が放置され、色素が革表面に残ってしまったと考えられます。
 

作業工程:リカラー修正でシミ跡を消す


ここまでのシミは、専用クリーニングだけでは落とせません。
顔料や染料を周囲の色に合わせて調合し、筆やエアブラシで少しずつ色を重ねるリカラー修正を行いました。
 

After:自然な艶と柔らかさを回復


小さなシミや細かい傷も修復し、全体に染料を吹きかけて色調を統一。
しっとりとした艶と柔らかな質感を取り戻し、新品のような印象へ蘇りました。
 

レザージャケットの大きな強いシミ クリーニングとシミ修復


 

職人が叶える自然な色替え。グッチのレザージャケットを白からモスグリーンへ

続いてご紹介するのは、グッチの凝ったデザインが特徴的なレザージャケットの色替え事例です。
白色は上品で華やかですが、長年の使用で全体にシミや黒ずみが広がっていました。ご希望は落ち着きのあるモスグリーンへの大胆な色替えです。
 

Before:白の美しさを損なうシミと黒ずみ


白いレザーは汚れや変色が目立ちやすく、襟や袖、前身頃、縫い目付近に汚れが広がっていました。
 

作業工程1:全体のクレンジング

まずは職人が丁寧に全体をクレンジング。革の質感を損なわない専用薬品で汚れや油分を落とし、染料が均一に定着する土台を作ります。
 

作業工程2:ムラを防ぐ染色

白から濃い色への染め替えは厚塗りになると質感を損ないます。染料や顔料の濃度を細かく調整し、エアブラシと筆で少しずつ色を重ね、縫い割り部分の白が覗かないよう丁寧に仕上げました。
 

After:立体感のあるモスグリーンへ


仕上げ吹きであえて微妙なムラを残し、革特有の立体感を引き出しました。まるで最初からモスグリーンだったかのような自然な仕上がりです。

 

レザージャケット・レザーコートの色替え・修理は職人仕上げのクレアンへ

お気に入りのレザーアイテムは、使うほどに愛着が増す一方で、シミ・黒ずみ・色褪せ・擦れなどの悩みも増えていきます。
今回の2事例はいずれも、買い替えを検討するほどの状態から職人の手で蘇りました。
クレアンでは、素材や状態に合わせて洗い方や染料・工程を調整し、一点ずつ手作業で仕上げます。他店で断られた色替えや修復も、ぜひご相談ください。