モードの帝王と呼ばれた男~イブ・サンローラン~

誰もが知る20世紀のファッションをつくったモードの帝王


出典:https://kanteikyoku.jp/store/natori/info/coupon/post-101.html

イブ・サンローランは、数々の革新的なデザインを打ち出して、長年オートクチュール業界を牽引してきたデザイナーです。その才能溢れるデザインセンスから、「モードの帝王」とも呼ばれ、彼のコンセプトは現在でもブランドに受け継がれています。

クリスチャン・ディオールとの出会い

イブ・サンローランは、パリのデザイン学校在学中からデザインコンクールに入賞するなど、非凡な才能を発揮していました。その才能に目をつけたのが、当時のファッション界で多大なる評価を受けていたクリスチャン・ディオールだったのです。
ディオールは、イブ・サンローランをブランドに就職させ、まだ10代だった彼に後継者としての仕事を任せるほどでした。しかし、ディオールからの指導は長く続きませんでした。イブ・サンローランが就職したわずか3年後の1958年にディオールは急逝してしまうのです。
後継者とされたのは、弱冠21歳のイブサンローラン。大きな重圧の中でしたが、彼の非凡な才能はこの苦境でも発揮されます。ディオールの死後、初めてのコレクションは大成功を収め、ファッション界のアカデミー賞とも言える「ニーマン・マーカス賞」も受賞したのです。

YSL(イブ・サンローラン)の設立

クリスチャン・ディオールの主任デザイナー就任からわずか2年後の1960年、サンローランに再度大きな転機が訪れます。アルジェリア戦争に徴兵されて、クリスチャン・ディオールを去ることになったのです。戦場では精神的に病んでしまい、かなりの苦難があったようです。
しかし、それを支えたのが生涯のパートナーとなる、ピエール・ベルジェです。2人は共同で「イブサンローラン」を設立、マネジメントはピエール・ベルジェが担当し、サンローランは創作に没頭することにより、世界を驚かすモードを発表していくことになります。

世界を虜にしたモードの帝王


出典:https://kanteikyoku.jp/store/natori/info/coupon/post-101.html

最初にイブ・サンローランの名を世界に知らしめたのは1965年に発表した「モンドリアンルック」です。ピエト・モンドリアンという画家の作品に影響を受けて創作されたもので、ワンピースをエリア分けして、赤・青・黄色という原色をダイナミックに配しました。アートとモードの融合を果たした作品として大きな話題となります。
その後もイブ・サンローランは革新的なモードを次々と発表していきます。1968年には、肌が透ける素材を使用した初めての「シースルー」スタイルを発表。男性用の服を女性用に改良した「サファリルック」、女性のパンツスタイルに革命を起こした「パンタロン」など、誰もが知るモードを生み出していき、「モードの帝王」と称されるようになるのです。

波乱に巻き込まれた企業としてのイブサンローラン


出典:https://www.fashionsnap.com/article/2011-09-03/ysl-omotesando-renewal/

イブ・サンローランは常に革新的なデザインを発表して、好調を維持していましたが、企業としてのイブ・サンローランは買収やサンローランの引退など波乱の時代を迎えます。

買収合戦に巻き込まれるブランド

21世紀を境にした前後は、ファッション業界が大きく動いた時期でした。LVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)などのコングロマリット(複合企業体)が台頭し、次々と有名ブランドを傘下に収めていったのです。
その大きな潮流は、イブサンローランにも押し寄せてきます。グッチなどを所有するPPR(ピノー・プランタン・ルドゥート)がイブ・サンローランを傘下に収めます。

サンローランの引退とオートクチュールからの撤退

サンローランはオートクチュール部門だけを担当することになり、ほかの部門はトム・フォードなどの当時活躍したデザイナーが担当しました。
しかし、2002年にはサンローランが引退を発表。オートクチュール部門は閉鎖されます。引退後のサンローランは2008年に死去、多くの友人が彼の死を悼みました。彼のモードはファッション界に革新をもたらしましたが、その考え方も業界に新しい考え方をもたらしました。例えば、ファッションショーのランウェイを歩くモデルは、白人だけというのが常識でした。しかし、イブ・サンローランはそれを覆し、多様性を主張するために自分のショーで黒人モデルを起用しています。それが現在では常識になっていることは、いかに彼が先駆的で柔軟な考えを持っていたかがわかります。

エディ・スリマンによるブランドの復活

エディ・スリマンはほとんど独学でファッションのことを学んで、イブサンローランに採用された天才と言われています。1997年からデザイナーを勤めますが、3年ほどで買収により一時ディオールへ転身、2012年に再びイブ・サンローランに戻ってきます。
彼の改革は非常に大胆でした。まず、ブランド名を「イブ・サンローランYves Saint Lauren」から「サンローランSAINT LAURENT」に変更したのです。ブランド名の変更は重大なことですから、もちろん反対意見もありましたが、エディ・スリマンは強行します。さらに、デザインの拠点をパリからロスアンゼルスに移動、既存の定番ラインナップをすべて見直すなどの改革をおこないました。
その結果、売上は約30%増加を果たし、また、ライセンスビジネス中心でブランドイメージが低下していたイブ・サンローランに、もう一度ラグジュアリーブランドというイメージを取り戻すことにも成功したのです。そして多くの業界関係者たちは、イブ・サンローランの復活はエディ・スリマンだからこそ成し遂げられたと評価しています。

サンローランのアイテムとその特徴

ご紹介したように、エディ・スリマンはブランド名を変更して、サンローランとしていますが、こちらはアパレル系のラインナップです。化粧品やフレグランスはイブ・サンローランとして「YSL」のマークとともに別の事業として運営されています。
今回はサンローランのアイテムから、代表的なものをご紹介していきます。

スタジャン


出典:https://www.ragtag.jp/brand/21371/item/2137119L0013
スタジャンを高級志向なアイテムとして復活させたのもイブ・サンローランです。カジュアル感をだすときには、ベストなアイテムであり、コーディネイト次第では、「外した」おしゃれな大人の組み合わせも楽しめます。綿素材などとレザーを組み合わせて素材感を強調したデザインや、レトロなデザインも人気があります。

シューズ


出典:https://www.style-eco.com/brand/saintlaurentparis/saintlaurentparis-shoes/
サンローランのシューズは、ロック調のブーツやスニーカー、パンプスなどがあります。ブーツは細身のパンツに合わせるのにピッタリの美しいシルエットが特徴。また、チェルシーブーツも人気アイテムで、気軽に履ける可愛さが支持されています。
スニーカーは、カジュアルなコンセプトでつくられているものが多いです。さりげなく表示されているロゴマークも人気がある要因でしょう。
パンプスは、甲が浅めのシルエットが特徴。上質なカーフレザーの感触が履き心地をより一層快適なものにしてくれます。フィット感が優れていて、長時間履いていても疲れにくいと好評です。

ライダースジャケット


出典:http://mensfashion-brand.com/saint-laurent
ライダースジャケットといえば、アメリカ映画などで大型バイクにまたがる、サングラスの男性が着用しているイメージがありますよね。実際に、ライダースジャケットはバイクに乗る人が着る革のジャケットで、転倒したときに身体を守るため厚い皮革でつくられています。
そんな実用性重視のライダースジャケットを、イブ・サンローランはラグジュアリーに変身させたのです。柔らかな皮革のラムスキンを使用して、スリムなシルエットを実現。ノーブルな着こなしができ、ジャケットの代わりにもなるエレガントな仕上がりです。
今までは無骨なイメージだったライダースジャケットを世界中のセレブリティの憧れにしてしまったことは、イブ・サンローランだからこそ成し得た大きな改革だと言えるでしょう。
イブ・サンローランでは、ライダースジャケットやスタジャン、シューズとも上質な革を使用していますから、肌触りや履き心地も非常に定評があります。しかし、皮革製品はお手入れを怠ってしまうと劣化が早まることもありますので、注意が必要です。

革製品のお手入れに気をつけたいこと

革製品のお手入れはプロに任せる

革製品はお手入れを十分にしておかないと、型崩れやカビなどのトラブルが発生してしまいます。もちろん、ブラッシングやクリーナーでの汚れ取り、クリームでの保革など、自分でできるお手入れもありますが、着用回数の多い人は年に数回はプロのクリーニングが必要です。それは、「自分では落とせない汚れ」があるからです。肌に触れる部分には汗や皮脂が付着して革に染み込んでいます。これはプロのクリーニングでないととることは難しい汚れです。
クレアンでは、レザー専用のウォッシングマシーンを使って洗浄していますので、自宅でのお手入れでとれない汚れもスッキリと除去できます。

長年着ていたものならリペアも必要

革製品は、着たり履いたり、使うほど味が出てくるものです。しかし、長年使用すれば、変色やスレなど、劣化が進むことも事実です。そのような場合には、プロのリペアがおすすめです。リカラーもそれぞれの質感を損なうことなく、優れた調合技術によって色をつくりだして、違和感なくリペアをおこなっています。
皮革製品のこと、クリーニングのことでお困りのことがありましたら、どのようなことでも一度ご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください