ソファカバーの染み抜き依頼が多くあります。
輪染みです。輪染みとはなにかをAIに聞いてみました。
AIの答えは「水や油などの液体が素材に染み込み、乾く際にその周りに移動して凝縮されること。水に濡れると溶け出した糊気や不純物が輪の外側へ移動し、乾燥時に濃く残ることで輪染みとなります。」>正解ですね。
その回復方法は?と聞いてみました。「水洗いできるものは、衣類全体をお洗濯することで概ね回復します。水洗いできないものは、きれいなタオル等を生地の裏側にしいてから、ベンジンで輪の部分を中心にぼかすようにたたきます。それでも輪ジミが残る場合は、ドライクリーニングをおすすめします。」>まさしくそのとおりですね。
早速手洗いしてみましょう。スポンジ・ブラシでブラッシングします。
シャワーをかけて洗い流し、その後で水流式洗濯機で漂白洗浄をします。
輪染みはすっかり消えてなくなりました。
しかし、まだ漂白洗浄してもなくならないシミがあります。赤と青のインクのようなシミです。
他にも黒い小さなシミもありました。インクの染み抜きについてもAIに聞いてみました。
「インクの染み抜きは、水性インクには水や石鹸、油性インクにはアルコール・除光液を使用するのが基本です。まず衣類の下に布を当て、上からシミに溶剤を少しずつ垂らし、汚れていない布でインクを叩き出すようにして移し取ります。その後、すすいで洗濯し、まだシミが残る場合は繰り返します。」
以上は一般論としての染み抜きです。色素が固定してしまっておればAIが言う通りにはいきません。
たとえばこの茶色いシミはどうだろうか?インクのシミではありません。色から見てサビのように見えました。
サビ溶解液を垂らします。
数分で消えました。気持ちの良いほどの消え方です。
いくつかの染み抜きのなかでは、輪染みが最も除去するのに簡単なしみでした。
赤と青のインクのようなシミは、洗浄、油性、水性の染み抜きを繰り返してようやく除去することができました。
最後にAIに聞いてみました。染み抜き名人とは?「染み抜きは衣類に付いた頑固なシミを、驚異的な技術力で取り除く職人のことです。」ズバリそのとおりですが、シミ抜きは経年と原因によって大きく変わり、必ず除去できるものではないというのがシミの本質です。