最近はリーズナブルに作れるセミオーダースーツもありますし、なんとネットで注文できるオーダースーツもあります。
ここぞという勝負に着たい本格オーダースーツをお持ちの方もいらっしゃると思います。
せっかくあつらえたオーダースーツなので、洗濯、クリーニングについても知識を持っておきませんか?
オーダースーツのメンテナンス方法
せっかくオーダーして作ったスーツですから、コンディションの良い状態で長く着用していきたいですよね。
そのために欠かせないのがブラッシングです。
ブラッシングの重要性
着用したスーツをすぐにクローゼットに収納せずに室内に干しておく人も多いと思いますが、実は日頃のメンテナンスはこれだけでは足りていません。
帰宅してスーツを脱いだら、洋服用ブラシでサッとブラッシングしましょう。
1日着用したスーツには、埃、花粉、大気の汚れなどが必ず付着しています。
これらの物理的な汚れをブラッシングによって落とすことは、クリーニングに出すことよりも重要です。
100円ショップのエチケットブラシでもいいの?
100円ショップに売ってる簡易的なエチケットブラシやコロコロしか持っていない場合は、天然毛の洋服用ブラシをぜひ1本購入なさって下さい。
エチケットブラシには繊維の表面を整える効果はありますが、繊維の奥に入っている汚れを落とすことはできません。
エチケットブラシと洋服ブラシは働きが違うのです。
高価なものは不要ですが、オーダースーツを長持ちさせるためにぜひ購入を検討なさって下さいね。
家庭で洗濯してもいいの?
オーダースーツを家庭で洗うのはおすすめしません。
もし洗ってしまった場合、かなり高い確率でトラブルがおこると思います。
型崩れをおこします
スーツに使われている素材によっては、自己流で洗ってしまうと型崩れを起こしたり、ギュッと縮んでしまうことがあります。
せっかく採寸してもらってジャストサイズに仕上がったスーツなのに、形が崩れてしまったらがっかりじゃありませんか?
アイロン仕上げが必要です
洗いあがったスーツはアイロンをかけなければ形が整いません。
スーツは立体的な形状になっていてカーブも多いので、慣れるには時間もかかりますし簡単ではないでしょう。
家庭で洗濯できたとしても、まずはスーツをそっと手洗いして乾いたらアイロンを用意して、あて布を敷いて、鉄板の熱が直接あたらないようにスチームを調節して・・・と想像するだけで大変そうじゃありませんか?
スーツの本格的なメンテナンスはぜひクリーニングにお任せ下さい。
オーダースーツはウェットクリーニング(水洗い)が最適です
オーダースーツをクリーニングに出す頻度はワンシーズンに1~2回で大丈夫。
よほど汚れてしまった場合やひどく汗をかいたときは別ですが、頻繁にクリーニングに出す必要はないのです。
ただし、洗い方はドライクリーニングではなくウェットクリーニングを選んでください。
なぜウェットクリーニングなの?
「スーツのクリーニング=ドライクリーニング」と思っている方も多いと思いますが、一概にそうとは言えません。
ドライクリーニングは石油系溶剤で洗う方法です。水を使わないため、水洗いに弱いウール、シルクなどの繊維には適した洗い方になります。
油溶性の皮脂汚れなどはよく落ちますが、水溶性の汚れはほとんど落ちません。
ウェットクリーニングは水と洗濯洗剤で洗う方法です。
洗剤で水洗いをしますので、油溶性の汚れも水溶性の汚れもよく落とすことができます。
汗汚れと汗の匂い、わきの汗じみなどは水溶性の汚れになるので、ウェットクリーニングじゃないと落とすことができません。
ウェットクリーニングのリスク
汚れをよく落とすことができるウェットクリーニングですが、「水」を使うことによるリスクもあります。
オーダースーツは100%ウールまたはウールとポリエステルの混紡でできることも多いのですが、ウールはまさに水洗いに弱い素材なのです。
ウールは繊維の表面がウロコ状になっていて、乾燥している状態ではウロコが閉じていて、水に濡れると開く構造になっています。
開いたウロコ状繊維に洗濯による摩擦が加わると、繊維そのものが縮んでしまい肌ざわりが固くなってしまうのです。
これは「フェルト収縮」と呼ばれるもので、ウェットクリーニングにはフェルト現象のリスクがあるためにドライクリーニングでしか受け付けないお店も多いのです。
しかし、スーツに付着しやすい汚れを落とすという観点で考えると、ウェットクリーニングが適していることは確かです。
一体、どうすれば良いのでしょうか?
クレアンではオーダースーツもウェットクリーニングが可能です
クレアンは高級ブランド品、デリケートな素材など、通常は洗うことが難しいとされる衣類の専門店ですので、ウールや高級素材が使われているオーダースーツを安全に水洗いする技術があります。
クレアンではほとんどの衣類を「マイクロバブルウオッシュ」と呼ばれるミクロの泡で水洗いしています。
マイクロバブルウオッシュは気泡の超微粒子が繊維のすきまに入って汚れや汗の成分を押し出しながら洗う技術で、ゴシゴシ摩擦や水圧による洗浄ではありません。
フェルト現象も起こりにくく、オーダースーツの繊維を傷めることなく水洗いすることができるのです。
このマイクロバブルウォッシュと惜しみなく手間をかけて「手洗い」を施すところが、クレアンのオーダースーツクリーニングの強みとなります。
アイロンは職人による手仕上げです。
パンツのセンタープレスはピシッと緊張感のある美しさに、肩回りや胸周りは男性の体を引き立たせるように立体感を持たせて仕上げます。
こちらのErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)の高級生地を使用したフルオーダースーツをクリーニングされたお客様のご感想をぜひご覧になってみて下さい。
オーダースーツに最適なクリーニングをご提案させていただきます
オーダースーツの老舗 銀座英国屋のコラムを拝見していて、こんな一文を見つけました。
きちんとブラッシングしている方たちの中には、ほとんどクリーニングに出さない方も珍しくありません。考え方としては和服の着物と同じで、直接肌に触れないので普段の手入れをきちんとしていれば洗う必要はないということです。
どうしても出したい場合は、ドライクリーニングではなく「水洗い」で「手仕上げ」を指定しましょう。
<引用>銀座英国屋:【保存版】オーダースーツの生地を長持ちさせるお手入れ方法とクリーニングの注意点
この「水洗い」で「手仕上げ」ができるクリーニング店こそがクレアンです!
私たちは慣習にとらわれずに、お客様ひとりひとりのオーダースーツに本当に適しているクリーニングを真剣に検討しご提案いたします。
洗濯表示がドライクリーニング指定になっていてもウェットクリーニングが可能な場合がほとんどですので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。