洋服は着れば着るほど傷むものです。そのため、消耗品とも言えるでしょう。しかし、洋服を大切に着ることで洋服の寿命を延ばすことができ、大切な洋服を10年以上きれいに着続けているような人もいます。
洋服が消耗品とはいえ、大切な洋服はなるべく長く着たいものです。ではどうすれば洋服を良い状態で着続けることができるのでしょう。洋服を長く着続けるために知っておくべき知識を解説していきます。
洋服の寿命を延ばす4つのタイミング
洋服を長く着続けるためには、洋服を大切に扱わなければなりません。そして、この洋服を大切にすべきタイミングは多く分けて4つあります。それは以下の4つです。
・着用時
・着用後
・洗濯、クリーニング
・保管
以上4つのタイミングにおいて適切な処置をすることで、初めて洋服を長くきれいに着続けられます。逆に言えば、着用時に洋服を傷めないように気を使っていても、雑に洗濯したり雑に保管をしていたら洋服は傷んでしまいます。
洋服の着用時には気を使っているものの、その後のお手入れを適当にやってしまっている方も案外多いのではないでしょうか。ではそれぞれのタイミングでどのように処置すれば良いのか、解説していきます。
洋服着用時の注意点
洋服着用時の注意点には、以下のようなものが挙げられます。
・なるべく汚さない
・なるべく摩擦などを避ける
・ヘビーローテーションしすぎない
洋服を大切にしているならば、着用時の注意点は守っている方が多いでしょう。汚れに関しては、汚れる場所に行く際には着ない、汗を大量にかく場面では着ない、インナーを着用する、などです。
摩擦に関しては、床などにこすれる動きをしない、スポーツをする際には着用しない、かばんやアクセサリーに引っ掛けない、といったことです。
洋服はある程度安ませた方が水分が取れるなどのメリットがあるので、ヘビーローテーションしすぎないことも重要です。単純に着用回数が増えればより傷みやすくなります。
大切な洋服はここぞという場面で着用するなど、自然にヘビーローテーションは避けている人が多いかと思いますが、もし気になる方は意識することをおすすめします。
洋服着用後の注意点
次に重要なのが洋服着用後です。洋服着用後には、以下の注意点が挙げられます。
・ブラッシングで衣類のホコリを落とす
・シミを確認する
まず大切な洋服であれば着用後にはブラッシングした方が望ましいでしょう。ブラッシングは生地の目にそってやさしく行いましょう。シミがついたまま放置していると取れにくくなってしまうので、シミを確認して対処することも重要です。
濡らして布を当てる方法や洗剤を少しかける方法で簡単にシミが取れれば良いですが、そうでない場合は洗濯やクリーニングが必要になりますので要注意です。
洋服を洗濯、クリーニングする際の注意点
洋服の洗濯、クリーニングはもちろん重要なポイントです。
洗濯、クリーニング時の注意点は以下のとおりです。
・洗濯、クリーニングの回数を増やしすぎない
・洗濯、クリーニングの回数を減らしすぎない
・汚れたまま放置しない
まず洗濯、クリーニングの回数は、多すぎても少なすぎても衣類が傷む原因になります。洗濯、クリーニングは多かれ少なかれ衣類にダメージを与える行為なので、きれいになる半面傷んでしまうことは想像しやすいでしょう。
そのため、洗濯、クリーニングは神経質にやりすぎないことが重要です。たとえば、ほんの短時間着用しただけなのに毎回洗濯していると、汚れが落ちるメリットよりも生地が傷むデメリットの方が大きくなってしまうでしょう。
逆に洗濯、クリーニングを減らしすぎないことも重要です。洗濯、クリーニングを減らしすぎると生地に汚れが蓄積していきます。汚れが蓄積すると見た目の汚れや臭いが取れにくくなります。
また菌が繁殖すると生地を傷めてしまうことにつながり、衣類の寿命を早めることになってしまいます。洗濯、クリーニングの回数は適切でないといけないのです。
では具体的にどの程度が適切かというと、季節や生地の種類などによって変わります。たとえば夏場の肌に直接触れる衣類などは、1回着用したら洗濯機で洗うのが一般的でしょう。しかし、冬場のアウターなどは1回着ただけでは洗濯やクリーニングしないことが多いでしょう。大切な衣類だからといって、毎回洗濯、クリーニングしていると生地が傷んでしまいます。その状況に合わせて、適切な方法をとりましょう。
またアウターなどは自宅で洗濯できないものも多いので、洗濯表記に合わない洗濯をしてしまうと衣類が傷んでしまいます。自分で洗濯するのが難しい洋服は宅配クリーニングなどを利用することをおすすめします。
洋服保管時の注意点
洋服保管時も衣類を長く着用するうえで重要です。日本には四季があるので、多くの衣類は長期保管している期間が長いでしょう。保管状態が良くないと、この保管している間にどんどん洋服が傷んでしまいます。
長期保管する場合は特に、なるべく洋服にダメージを与えない形で保管しておく必要があります。最初にどのように保管するかで、数か月後に出してきたときの状態が大きく変わってきますので気をつけましょう。
具体的には、以下のような保管方法になります。
・たたむ場合は形を整える
・詰め込んで収納しすぎない
・衣類に合わせて分厚めのハンガーを使用する
・湿気の多い場所に保管しない
保管する際に適当に丸めたり折ったりするのはNGです。なるべくきれいに畳み、型崩れができたりシワができたりしないように注意して保管します。
次に、洋服を詰め込みすぎないことも重要です。衣替えの際にスペース面を考えて、きっちり収納してしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、洋服は詰め込まれるとシワができたり、通気性が悪くなって菌が繁殖したりしてしまいます。
たたまずにハンガーにかけて収納する場合、ハンガー選びも重要です。多くのハンガーは型崩れを避けるにしては細すぎるので、部厚めのハンガーをおすすめします。
保管時には湿気を避けることも重要です。湿気があると菌が繁殖しやすくなり、臭いが悪くなるだけでなく生地が傷んでしまいます。
大事な服を長く着続けるために
洋服を大切にするタイミングは着ている時だけではありません。むしろ脱いだ後にどのように扱うかが洋服の寿命に大きく影響します。クリーニングを利用したい場合、持ち込みや持ち帰りに手間がかかります。
なるべく便利に済ませたい方には、宅配クリーニングがおすすめです。修復やリメイクに対応している宅配クリーニングもあるので、大切な洋服はこういったところでサービスを一元化すると楽でしょう。
宅配クリーニングの利用を検討されている方で、具体的な業者選びに迷っている方はぜひクレアンにご相談ください。