「この洋服、洗ったら色落ちするかも…。」
深い色やデリケート素材の衣類は、見た目以上に水に弱い場合があります。
洗濯表示タグを確認してみましょう

シルクやカシミヤ、繊細なニットなどには、洗濯表示タグが「家庭洗濯不可」となっていることがよくあり、こういった衣類は素材・染料・仕立てのいずれかに“水に弱い要素”を持っています。
染料が水に弱い(=色落ちしやすい)
深い赤・青・黒などの濃色衣類は、染料の定着が弱いことがあります。
水に触れた瞬間に染料が溶け出しやすく、軽く押し洗いしただけでも色が流れてしまうケースも珍しくありません。
さらに、濡れた状態で摩擦が加わると染料が一気に抜けやすく、色ムラやくすみが発生してしまいます。
繊維そのものが水で変形しやすい
素材によっては、水に触れるだけで縮み・伸び・硬化などの変形が起きます。
ウールやカシミヤ、アンゴラなどの動物性繊維は、濡れることで繊維同士が絡みやすく、元のふくらみが失われやすい素材です。
また、レーヨンは濡れると伸びやすく、シルクは水によって光沢がにごったり風合いが変わることもあります。
仕立て・構造が水に向いていない
衣類の構造や装飾が、水に弱い場合もあります。
肩パッドや芯地が水でヨレる、ビーズ・レース・金具が外れやすいなど、仕立てに使われるパーツが水に耐えられないケースは少なくありません。
さらに、異素材を組み合わせたデザインでは、素材ごとに縮む割合が異なるため、洗うと形がゆがみ、流行の編み目が粗いニットは濡れると自重で伸びてしまいます。
洗濯機の物理的負荷に耐えられない
洗濯中の撹拌による摩擦で生地が毛羽立ったり、繊維同士が絡まってフェルト化が起きることもあります。脱水時の強い遠心力は、伸びや型崩れの原因になります。
こうした物理的負荷に耐えられない衣類は、家庭洗濯には向かず「家庭洗濯不可」と区分されます。
色落ちするニットの水洗い例

家庭洗濯NGのニットを洗っている様子。深い赤の染料が水に溶け出しています。
深色ニットは、水につけただけでもこれほど染料が流れ出すことがあります。
家庭で洗えるニットは増えていますが…
近年は「家庭で洗えるニット」や、繊維に優しいおしゃれ着用洗剤も増えています。
一方で、ハイブランドや高級素材のニットは、染料・編み方・仕立てが一般的なニットとは異なり、家庭での水洗いに耐えられないことがあります。
クレアンでは素材や染料の状態を見極めながら、水温・洗剤濃度・力の加え方を細かく調整し、必要に応じて手洗いで丁寧にケアします。
大切な衣類ほど、無理に洗う前にご相談いただくと安心です。








