高級ダウンブランド、モンクレール(MONCLER)の洗濯とクリーニング。

モンクレールダウンジャケットのクリーニング

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モンクレールという高級ブランド

フランスのダウンジャケットブランド、モンクレール(MONCLER)は、名実ともにダウンジャケット、ダウンジャンパー、ダウンコートNO.1ブランドです。

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登山用具の製造していた創業者が、極寒の山岳地域で活動するアルピニストのために、高品質のダウンウエアを提供し、その保温力と動きの良さや軽量であることが認められ、モンクレールのダウンウエアは世界中のアルピニストから信頼を得ました。そして冬季オリンピックで、フランス・ナショナルチームに、モンクレールのダウンウェアが公式ウェアとして採用されたことで、モンクレールの高品質なダウンウェアは世界中に知れ渡ります。

またモンクレールダウンジャケットはおしゃれなタウン着としても人気を保っています。

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モンクレールの高品質

モンクレールのダウンジャケットは、従来から水鳥のグースの産毛を主に使用し、その品質を保つため、職人による手仕事による作業を行っており、価格的にもダウのウエアの中でも最も高級なダウンウエアです。 日本でもモンクレール(MONCLER)は高級なダウンジャケットブランドとして冬のアウトドアスポーツやタウンウエアとして確固たる地位を築いています。

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モンクレールダウンジャケットの洗濯・クリーニングについて

人気のダウンウエアブランドとあってモンクレールは、ネット上にも多くの記載があり、モンクレールを家庭で洗う方法についての記事がありました。

「モンクレールのダウンジャケットは水に浮くため、手で洗います。洗濯機任せにして洗うことはできません。
洗濯機で30秒程脱水し、水を替えて5回すすぎます。最後のすすぎの時、柔軟仕上げ剤を入れて、2~3分の間水につけます。
柔軟仕上げ剤で、仕上がりがソフトになります。 ダウンをほぐして均等になるようにします。
表と裏から、ダウンジャケットを軽く叩くと上手にできます。もちろん、このときも陰干しのままです。
防水のために、ダウンジャケットに防水スプレーをかけます。」

しかし、これでは表面だけでダウンの中までキレイになりません。洗うと中の羽毛が必ず片寄ってしまい、手でほぐしても元通りには決してなりません。
この記事の問題点を指摘しながら、洗い方を説明しましょう。

ダウンジャケットを家庭で洗う方法

ダウンの洗い方の説明をしましょう。 まず最初にエリ、袖口、ポケット回り、裾の接触する汚れを中性洗剤(台所用でOK)でブラッシングして、前処理をします。これをきちんとしておかないと汚れが必ず残ります。

「モンクレールのダウンジャケットは水に浮くため、手で洗います。洗濯機任せにして洗うことはできません。」

モンクレールに限らず、ダウンウエアは水流式の洗濯機では浮いてしまって洗えません。手洗いでも、中綿のダウンの汗を取るには何度も押し洗いをしないと水がしみこんでいかないので気休め程度でしかきれいになりません。 でもドラム式の洗濯機であれば衣類が縦回転するので、浮くことがなく洗うことが出来ます。 たたき洗いをする感じで洗濯機の中の水の量を少し少なめに設定します。5分程度で洗い終わります。洗いすぎるとダウンの油脂が取れてしまって保温性や、ダウンのふくらみがなくなりますのでくれぐれもご注意を。

「最後のすすぎの時、柔軟仕上げ剤を入れて、2~3分の間水につけます。柔軟仕上げ剤で、仕上がりがソフトになります。」

ハッキリ言って柔軟剤は必要ないと思います。柔軟剤を使うとダウンに粘りがついて羽毛に絡み、ふくらみがなくなったり保温性も弱くなります。柔軟剤にはシリコンなど油性のものが入れられています。高級なダウンになればなるほど産毛のような柔らかい羽毛が使われていますので、粘りのあるものはダウンの柔らかさを減じてしまうのです。

次に乾燥です。 「ダウンを解して均等になるようにします。表と裏から、ダウンジャケットを軽く叩くと上手にできます。もちろん、このときも陰干しのままです」

ダウンは洗って脱水機に入れれば、必ず中のダウンは絡んで片寄ってしまいます。これをまんべんなく手でほぐすことは不可能といってよいでしょう。

絡んだ羽毛をほぐす方法は、自然乾燥をしてほぼ80%ぐらいに生乾きになったダウンを乾燥機でタンブリングします。温度は40~50度くらい。コインランドリーは高い温度に設定されていますから使えません。

以上の手順でやれば、一般のクリーニング店より上手なダウンのクリーニングが出来ます。しかし、家庭では仕上げが十分出来ません。家庭用アイロンは蒸気の量が少なすぎるからです。表地のナイロンやポリエステルは着用時や洗うことにより細かいシワが出来ます。家庭用アイロンではなかなかシワは修正できません。

前処理、洗剤の種類、洗濯機の水の量、乾燥のしかたなど、難しいことが多く、洗濯名人の主婦なら出来るかもしれませんが、ダウンを家庭で洗うのは無理があり、モンクレールなどの高級ダウンとなると失敗は許されません。

モンクレールダウンは水洗いを推奨している

モンクレールをはじめダウンウエアの洗濯絵表示は、ほとんどが水洗い×で「石油系ドライクリーニング」となっています。ドライクリーニングは石油溶剤を使ったクリーニングの業務用洗浄方法です。つまりダウンウエアは家庭で洗ってはダメというメッセージなのです。しかし日本の衣類の洗濯表示はあくまでも家庭洗濯に対しての洗濯表示で、クリーニング業者向けではありません。

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ダウンジャケットのクリーニング ダウンのクリーニング ダウンジャケットは家庭で洗えない?

モンクレールを知っている方ならご存じだと思いますが、モンクレールダウンの左内側に水鳥の漫画のイラストがあります。これはモンクレールのしゃれた洗濯表示で、洗い方を書いてあります。

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下に日本語訳があります。

モンクレールの洗い方

Easy to wash! I wash in a mild soap! I rinse well…. And dry in an aerated spot!
洗うのは簡単だよ! マイルドな石鹸で洗うよ。 よくすすいでネ・・・ それから風の当たるところで乾かして。
Easy to dry clean! Oh! I’m ver(y) dirty! What can I do? I’d like to have a bath with P And I’m fine again!
簡単にきれいに乾くよ うわぁ!こんなに汚れちゃったよ。これって洗えるの? ダウン仕上げでお願いします。 これで元通り!
ネット上で、「MONCLER のダウン・ジャケットは手洗いもクリーニングも問題なく出来る。

Easy to dry clean!「ドライクリーニングも簡単!」と紹介されていているものもありますが、これは大いなる誤訳です。 Easy to dry clean!は「簡単にきれいに乾くよ」という意味で「dry clean」はドライクリーニングという意味ではありません。

ちなみに海外ではクリーニングは「ランドリー」で「クリーニング」ではありません。「ドライクリーニング」は和製英語なのです。海外ではドライクリーニングはPというマークで示されています。 以上のように、モンクレール社は明確に水洗いを推奨しています。

何故なら、ダウンジャケットは水鳥の柔らかい部分の羽毛を使用しているため、油性のドライクリーニングでは、羽毛の油分が取り除かれてしまい、その結果、保温効果が低下してしまうからです。水鳥の羽根は油分があるから、水に浮いていられ、そして厳寒の寒さを防ぐのです。

1度無くなった水鳥の油分は元に戻りません。 またドライクリーニングで洗うと、油分がなくなってしまうためダウンのボリュームもなくなくなってしまいます。

ファッションケア・クレアンのダウンウエアクリーニングは水洗い

クリーニングのデアでは、ダウンは水洗いをします。ダウンの保温性、ボリュームをなくさない。ふくらみを再現する。そしてしっかり汚れとダウンの中にある汗を除去する。というコンセプトで臨んでいます。

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モンクレールのクリーニング

ダウンがいつもより軽く感じる!
汗による湿度を吸収・放出する機能に優れたダウンですが、汗が蒸発しても、 汗の成分(塩分、尿素、ミネラルなど)は羽毛の中に蓄積されます。ダウン専用水洗いで汗汚れを取り去りますので、クリーニング後のダウンは軽く感じます。

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合成洗剤は一切使用しません

洗浄力の強い天然石けんで、ダウンウエアに負荷をかけないで汚れを落ちします。合成洗剤を使うと、どんなにゆすいでも微量の洗剤が残ります。残留洗剤は肌から体の内部に浸透し、肌荒れ、アトピーの原因など様々な形でヒトの体に悪さをするのです。

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天然石鹸でダウンの水洗いの詳しいご紹介は次回に・・・

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