シルク素材のこと、知っていますか?-1-

シルク(絹)のもの、持ってますか?


あなたの身近に「シルク」でできたものはありますか?ちょっと考えてみてください。
手持ちのもので、女性なら「ブラウス」「ワンピース」、男性なら「ネクタイ」がシルク製品だ、というひとは多いのでは?

でも、シルクは、決して「衣類だけ」に使われているわけではありません。
シルクの枕カバーや布団シーツ、シルクのスカーフ・ストールなどの布製品から、シルクパウダーというお化粧用のパウダー、シャンプーやボディソープに入っているシルク由来のシルクプロテインまで、シルクはびっくりするほど、身の回りのさまざまなモノに使われていますよ!

シルクという繊維は、本当にふしぎなものです。

よく聞くのは、「シルクは夏涼しく、冬温かい、一年中快適な素材ですよ」という言葉。

実際に、長袖のシルクブラウスなどは、温度調節の面から言えばほぼ、一年を通して着ることができてしまいます。

夏はサラリとして涼しく感じるし、薄いのに冬はほんのり温かく感じる。ほんとうに快適な着用感です。こんなに便利な布って、ほかにないですよね!

そして、何よりもシルクは豪華でキレイ。

シルクは、最上級の美しい布地として、ウェディングドレスや華やかな振袖など、さまざまな晴れ着にも使われていますよね。

この記事では、ミステリアスでふしぎなシルクの製造法や歴史、現代の絹の使われ方・絹職人についてなど、絹(シルク)について、いろんな面白いお話をご紹介したいと思います!

貴重な布・シルク。シルクって、なんで高価なの?


シルクのイメージのひとつに「お値段が高い!」というものがあるかと思います。

たとえば同じようなデザインの服でも、「ポリエステル素材でできた服は3,000円、シルク素材でできた服は1万5,000円!!」……というくらい、値段に差があったりします。

どうして、こんなに差があるんでしょう?シルクのものって、なぜ高価なのでしょう?

それを知るため、シルクが「なにからどうやって作られているか」について、まずお教えします!

シルク・絹は、綿花などの植物ではなく、ポリエステルなどの化学繊維でもなく、ある生き物から採取した原料で作られています。

ウールの布地も、羊からもらった羊の毛を使って作られていますが、それと同じ。

虫ギライな人にとってはちょっとイヤだな、なんて思うかもしれませんが、シルクは、虫から採取した材料で作られています。ご存知のかたも多いのでは?

「蚕」(カイコ)という、白い色をしたイモムシみたいな虫から、シルクの原材料をもらってつくるんです。

ちなみに蚕は桑の木が大好きだそうで、蚕のご飯になるんだそうです。なので蚕を育てるときには、ぜったいにいっしょに桑の木も育てるんだそう。

蚕のことを、むかしの養蚕(ようさん)農家(※蚕を育て、シルクの原材料を作る農家)は、「お蚕さま」(おかいこさま)と呼んで、ほんとうに大事に大切に育てていました。

シルクは大昔から大変高価で貴重で、たくさん生産できれば確実にお金も稼ぐことができたので、それはそれはお蚕さまは大事にされていたんだとか。(虫なのに、○○さま、と呼ばれるほどに!)

この「お蚕さま」であるイモムシが成虫になるとき、カラダから糸を出して、繭(まゆ)を作るのです。その繭こそが、シルクの原材料。

お蚕さまが繭を作ってくれたら、そこからがスピード勝負!

12日ほどで繭から羽化してしまうので、まず急いで繭を乾燥させます(倉庫で、1か月以上乾燥させておくこともあるのだとか)。

その後はよいシルクを作るために繭を選定します。

熟練の職人が、蛍光灯で下から明るく照らしたベルトコンベアーの上で、使うことができない繭を取り除いて、良質な繭だけ選び出していく作業をします。

そして、ついに繭を解体していくステップ。

繭を煮て、繭の繊維をほぐしやすくします。ここも細かな調節が必要なので、センサーで厳しく温度管理を行っているということです。

その後は、機械で糸にしていく作業。技術者の職人がしっかりと監督しながら、機械で糸を紡いでいくのです。

そうして晴れて絹糸になった、お蚕さまのつくってくれた繭。

絹糸は用途によって違うさまざまな織り方で織られて布になって、縫製されて、ネクタイやドレスなどになって、全国のお店に流通している、というわけです。

虫からもらった材料を使うので、シルクづくりには天然由来ゆえの取りあつかいの難しさも多々あるそうです。

しかも、繊細な温度管理など、繭の特性を良く知っていることが重要なシルク製造の技術は、一朝一夕に学べるワザではありません。

絹製造のプロフェッショナルの職人の徹底した技術・豊富な知識が、日本の歴史あるシルク生産を今も支えているのです。

人工の化学繊維であるポリエステルよりは、手間暇かけて作られるシルクが高価である理由がわかるような気がしませんか?

シルクは人件費も設備費も多くかかって製造される、とてもぜいたくな素材なんですね!

シルクの歴史はおもしろい!

シルクの歴史、知ってますか?

調べてみましたが、ずばり、おもしろいです。

「シルクロード」というのが、絹の交易からできた言葉なのは知っている人も多いと思います。
じゃあ、日本ではいつからシルクがあったんでしょう?

シルクってアジアではものすご~~く古くからあったものだったんです。
5000年くらい前の中国から、シルクづくりは始まったのです。

中国の黄帝(ざっくり説明しますが、黄帝≠皇帝ともちょっと違うんです。要は黄帝とはいわゆる、大昔の中国の神話伝説上のエンペラーです。道教では、黄帝が神様なのだそう。)のお妃さまが、蚕の祖先の虫が体から糸を出して繭を作っているところをずっと観察していて、「これを織物の糸にしよう!」と考えついたのだとか……。

中国から伝わったらしく、日本では、なんと、『魏志倭人伝』によると、3世紀の卑弥呼の治めていた時代にすでに蚕を飼って、絹を作っていた、というような記述があるんだそう!

え、そんなに昔からあるの!?と、かなり驚きました。
日本はきっと、そのあたりの時代から絹生産の先進国のひとつだったんでしょう。
そこからず~~っと、たえることもなく連綿と日本でのシルク生産の歴史がつづいていて、いまに至って……。
絹職人という存在も、きっとシルクの歴史と同じくらい古い職業なんでしょうね。
現代まで続くシルクづくりの匠の技が、歴史の荒波をのりこえ、それがいまもなお現存しているというだけで、とんでもないミラクルに思えますね!
この第一弾の記事では、シルクの歴史や製造法についてご紹介しました。
続きの記事では、皇室ともかかわりの深い養蚕のことや、シルク素材のものの取り扱い方・化粧品にも使われるシルクの持つパワーについても触れていきます!
「いまなお、珍重される布。シルク(絹)について、どれくらい知っていますか?-2-」に続きます。

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