上質なスーツを長く美しく保つためには、素材の特性を理解したお手入れが欠かせません。
ブランドごとに異なる生地の風合いや仕立てを引き立てるために、まずは代表的な高級素材について見ていきましょう。
高級ブランドスーツに使われる主な素材と特徴
高級ブランドのスーツは、見た目の美しさだけでなく、使用される素材によって着心地や質感が大きく変わります。
アルマーニ、ブリオーニ、ロロ・ピアーナ、エルメネジルド・ゼニアといったブランドでは、素材そのものにこだわり、繊維の質や仕立てとの相性を重視しています。
ここでは、代表的な高級素材の特徴をご紹介します。
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ウール(Wool)
スーツ素材の王道であり、通気性・保温性・防シワ性のバランスが取れた万能素材です。
特にスーパー120’s以上の高番手ウールは、なめらかで上質な光沢を持ち、高級ブランドスーツに多く採用されています。
カシミヤ(Cashmere)
カシミヤ山羊の産毛から取れる希少な素材で、軽く、非常に柔らかい肌触りが魅力です。
上品な光沢と抜群の保温性を兼ね備えており、冬用スーツやジャケットの襟・裏地などにも多く使われます。
モヘア(Mohair)
アンゴラヤギの毛から作られる高級素材で、ハリとコシ、さらりとした質感が特徴です。
通気性に優れ春夏用スーツによく用いられます。シャリ感のある光沢があり、軽やかで上品な印象を与えます。
キャメル(Camel)
ラクダの毛を使用した素材で、弾力がありながらもしなやか。
独特の光沢と暖かさを持ち、重厚感のある仕立てに向いています。クラシックスタイルを好むブランドスーツに多く見られます。
ビキューナ(Vicuña)
“繊維の宝石”と呼ばれる世界最高級素材。非常に細く軽い繊維で、なめらかな手触りと柔らかな風合いが特徴です。
ロロ・ピアーナやブリオーニといった超高級ブランドがごく一部の製品に使用しています。
これらの天然素材はいずれも、熱や摩擦、薬剤に敏感で、一般的なドライクリーニングでは風合いやツヤを損ねるリスクがあります。
クレアンでは高級素材にも対応できる独自の水洗い(ウェットクリーニング)技術を採用。
素材特性を理解したうえで洗浄方法や仕上げ工程を細かく調整し、生地本来のツヤと柔らかさを丁寧に保ちます。
クレアンの高級スーツクリーニングについて

クレアンでは、国家資格を持つクリーニング師をはじめとした熟練の職人が一着ずつ検品を行い、素材・縫製・ブランド特性を見極めて最適な方法を選定します。
クレアンでは、高級素材にも対応できる「マイクロバブルWウォッシュ」を採用しています。
スーツクリーニングに適した天然水の中で超微粒子の泡を発生させ、その泡が繊維の奥まで入り込み、汗や皮脂などの汚れをやさしく浮かせて除去します。
この泡は繊維を直接こすらないため、ウール・カシミヤ・モヘア・キャメル・ビキューナなどのデリケート素材でも、縮みや型崩れを防ぎながら水洗いが可能です。
従来のドライクリーニングでは落としきれなかった水溶性の汚れまでしっかり落とせるため、袖を通した瞬間にその違いを感じていただけます。
また、スーツの立体感を崩さないプレス仕上げや、裏地・芯地の縮みを防ぐ温度管理など、細部までこだわったケアも特徴です。
素材を知り尽くした職人の技で、これからも高級スーツにふさわしい仕上がりをお届けします。








