高級クリーニングとメンテナンスのクレアンにご依頼いただくお品物で、特に人気があるのがバッグの染め替えやお直しにです。
バッグの修理を検討するとき、どの修理店にするかで迷われる方は多いかと思いますが、選択によって仕上がりに大きな違いが生まれることをご存知でしょうか。
バッグの染め替え。修理店は“色を塗る”のが基本
バッグの修理店は街中にもありますよね。
しかし、街の修理店の多くはバッグを洗うことができる設備を持っていないため、バッグクリーニングはできないケースが多いです。
バッグはレザーや布、金属、フェイクファーなど多様な素材が複雑に組み合わされています。そのため“洗い”を専門とするクリーニング店と、“補修”を専門とする修理店では守備範囲が異なるのです。
そのため、街の修理店では簡易的に表面の汚れを拭き取ったうえで、色を重ねる方法を取ることが一般的です。
修理前と比較すると見た目上はきれいに仕上がることもありますが、汚れやダメージの上に色を重ねるため、時間が経つと浮きや剥がれが起きやすいことがあります。
クレアンは必ず「クリーニング」から
クレアンが大切にしているのは、まずバッグそのものをきれいにクリーニングすること。バッグクレンジングは非常に高度な技術が求められるのですが、汚れを徹底的に落とすことで本来の革や生地の状態が見えてきます。
・隠れていたダメージが明確になる
・革本来の色合いが見える
・表面が均一になるため塗料が密着しやすくなる
この工程を踏むからこそ、後のリカラーや修復作業が高品質に仕上がるのです。
COACHバッグの染め替え事例
例えばこちら。
COACH(コーチ)のレザーバッグです。お客様のご希望はバッグ全体をダークブラウンへと染め替えること。
素敵なバッグですが、普段使いしにくいということで思い切って染め替えたいとのことでした。
お写真でもわかる通り、バッグ全体に黒ずみが見られます。
街の修理店でもレザーカラーを塗布する前に表面を拭いてほこりや油分を軽く落としたりアルコール系のクリーナーやレザー用のクリーナーで拭き取る程度の処理は行います。
しかし、レザーのクリーニングまでは行わないことがほとんどです。
クレアンでは、ここでまず丁寧にレザー専用クレンジング(クリーニング)を行うことで表面の汚れや手垢、シミなどを可能な限り徹底的に落とします。
この工程が非常に大切で、自然な仕上がりと耐久性につながるのです。
丁寧なクリーニングと、色や質感を見極めながら仕上げる職人の繊細な技術で、ここまで美しく生まれ変わりました。
本来の色を基準に、同じ色を調合できる
クリーニングを経て素の色が見えることで、職人はバッグ本来の色を正確に把握できます。そのうえで、ご希望に近い色を一から調合。全体を均一に仕上げるだけでなく、部分的な補修でも元のお色と自然に馴染ませることができるのです。
クレアンのバッグメンテナンスが人気の理由には、「修理技術」だけでなく、「クリーニング×修復」の一貫したケアにあります。
簡易的に色を乗せてただ隠すのではなく、本来の状態にリセットしてから必要な手を加える。
これがクレアンのこだわりであり、仕上がりの美しさと持ちの良さにつながっています。