高級品も安心して任せられる、腕のいいクリーニング店とは?1.洗い方

クリーニングに出したいものがある時、どの様に選べば、仕上がりに満足のいくお店をしっかりと選べるのでしょうか?
特に、ブランドものやお気に入りの1点もの、最高級の素材にこだわった品物などの高級品の場合は、ハードルも上がりますよね。

高級クリーニング店としてクレアンが、「腕のいいクリーニング店とは?」とあらためて考えてみました。
クリーニング店を探す時に、クリーニング技術や知識を見極めるための一助となれば幸いです。

「洗い方」と、「脱水、乾燥、仕上げ」の2回に分けてお伝えします。
今回は「洗い方」についてです。

クリーニングのプロが大切にしていること

特殊洗剤
「生地を傷めない」
「形・フォルムを崩さない」
→『物理的な力をかけずにいかに汚れを落とし、美しく仕上げるか』

この点に意識や力を注ぎ、優れた職人ほど詳細な知識と高い技術を持っているので、仕上がりが違ってきます。

素材や作りについての知識


これは基本中の基本とも思われると思いますが、近年では、素材も作りもより多種多様、複雑になってきています。
また、ブランド品や高級品だからといって、丈夫だというわけではなく、むしろクリーニングされることを想定されていないかのような繊細な作りのものも多いのです。

衣類に付いている洗濯表示は、「ご家庭でのお洗濯」の際の表示です。
技術を持つクリーニングのプロは、洗濯表示以外に、経験や知識から、品物を見て触って素材や作りを見極め、それに合わせて最適なクリーニング方法を施すことができます。

物理的な力をかけずに汚れをいかに落とすか


どの様な仕上がりが理想的と言えるか。
『生地を傷めずに、形・フォルムを崩さずに、汚れをしっかりと落とすこと』

これは、物理的な力をかけずに汚れをいかに落とすかということになります。
こういった意味では、ご家庭で行う手押し洗いも、とても良い洗い方と言えます。

水洗いやドライクリーニングなどの洗濯方法や洗剤等を、品物ごと、素材ごとに細かく使い分けることができること。
また、水洗いの際の水質や水温などにも正しい知識、こだわりがあり、洗い方の技術もあること。
クリーニングは、それぞれの作業の段階ごとの違いにより、職人によって仕上がりに差がつきます。

「水洗いできる」けれど、しない方がいい場合も


以前は、素材や構造的に「水洗いできない」と言われていた革製品なども、溶剤や機械、洗浄方法の進化により「洗える」ようになりました。

ですが、何でも水洗いするのが良いのかというと、「そうではない」とクレアンでは考えています。

例えば、革製の靴は、作りも厚めの革を使い丈夫に作られており、また使用上汗をかきやすいものです。
この場合は、汗汚れを落とせた方がよく、また水洗いにも耐えられる作りと判断し、洗えるものは洗います。

しかし、革製のバッグや財布などは、デザイン的にも繊細な作りだったり、繊細な素材が使われることも多いものです。
もともと革製品は、水に濡れると傷んでしまうものなので、クレアンでは、水洗いする場合は品物や症状により判断することが必要だと考えています。

なお、特殊な装飾があったり素材的に繊細なものは「クレンジング」と言って、拭き洗いをします。
これはとても手間がかかるので、高級なクリーニングと言われます。

W洗い、Wクリーニングって何?


ドライクリーニングは基本的には油性の汚れを落とす効果があります。
使用するドライ溶剤には、ソープといって石鹸を少し入れてあるため、ある程度汗などの水溶性の汚れも取れますが、取りきれない汚れは逆ミセルというものに包まれ残ってしまいます。

そこで、ドライクリーニングに水洗いを加えたのが、W洗い、Wクリーニングです。

ダブルクリーニングはドライクリーニングして普通に水洗いするというのでなく、水に浸けるだけで、汗などを抱き込んだ逆ミセルが溶けてしまいますのでそれだけで十分です。

水に入れることによって繊維が膨潤します。
それに負荷をかけるようなことをすると型くずれが起こってしまうのです。
なにより衣類に負荷をかけないで汚れを取るということが大切です。

シミ抜き、特殊漂白


どのクリーニング店でも力を入れているシミ抜き。

まずはシミを落とせるかも重要ですが、同時に生地を傷めないことも大切です。
漂白剤は大きく分けて塩素系と酸素系があり、それぞれを使いこなすことにより差が出ます。
特にこの様なメンテナンスは化学そのものです。

塩素系は、現在はほとんど使われていません。
白物、コットン、ポリエステルなど、使えるものが限られているのと、変化が急激なためです。
すぐに紫色に変色するので、中和剤で中和させるなど、見極めや適切な対応が必要です。

酸素系は逆に変化が遅く、オールマイティに使えます。
熱をかけると変化も速くなりますが、じっくり作業した方がよく、漬け込んだりと、その加減の見極めが大切です。 

また、サビ、墨、などのシミは取れにくいため、そういったシミが落とせるかどうかや、「色かけ」といって、漂白後の補色ができる筆の技術があるかどうかなどでも、シミ抜きの腕のよさがわかります。

次の段階の「脱水、乾燥、仕上げ」については、また次回取り上げます。

世界一のクリーニング大国


世界でも最も清潔好きとの評判の日本。
日本のクリーニング店は現在約10万店ほどで、クリーニングの需要は世界一と言われています。

また、もともと器用で勤勉で潔癖な性質を持つ日本人のクリーニング洗浄技術も、おそらく世界一と言えるのではないでしょうか。
そんな恵まれたクリーニング環境で、信頼できるお気に入りのお店が見つかりますように。心より願っております。